人気ブログランキング | 話題のタグを見る

つぶやきしーちゃん

runrun1024.exblog.jp
ブログトップ

控訴棄却

覚せい剤密輸事件。
私たちの出した判決は懲役8年の実刑だった。

実はその後、被告人は控訴していた。
判決に不服があったため、高等裁判所へ
審理のやり直しを申請したのである。
すでに判決公判後、裁判長から
「控訴の可能性が大」だと聞いていたため
私は最後まで見届けることを決めていた。

統計上、控訴審は過半数が3ヶ月以内に終わり
半年以内には9割が終わるようである。
ということで、私はそれから毎月
この控訴審の日程を裁判所に問い合わせた。
けれど3ヶ月が経っても日程は未定のままで
半年が過ぎた昨年末になっても
まだ決まっていなかった。

そして年が明けた1月下旬
ついに判決公判の日時が決定した。
それが2月1日、10時20分からだった。

さっそく携帯のカレンダーに予定を入れた私は
会社にも当日の時間休届を出した。
朝、会社に出社し途中で外出する届だ。
仕事が休めないという裁判員友の彼女には
「大丈夫!私がしっかり見て来るよ」
とメールまでした。。。

がぁ~!!
私は今も、自分で自分が信じられない。
ありえない大ポカだ。。。

2月1日当日、私がそのことに気づいた時
時計はすでに11時40分をまわっていた。
あろうことか!
私は裁判所に行くことを忘れていたのである。
え~~~~!!!ウソ。。。
あれほど待っていた判決の日だったのに
綺麗サッパリ頭から抜けてしまったなんて。
ありえない。。。

思えば朝目覚めた時から、この日の予定は
深夜のサッカー決勝の応援だけだった。
頭の中はアジア杯でいっぱいだったのである。

どれだけ嘆いたところでどうしようもない。
周りのみんなが心配するほど慌てた私だったが
気を取り直して高等裁判所へ電話をし
判決内容を教えてもらうことにした。

電話に出た女性は、ただ一言
「棄却です」と言った。
控訴棄却・・・
「第1審の判決に誤りがないものとして
原判決を維持する」
つまり、私たちの出した判決は
そのままでいいと認められたのである。
あ~!良かった♪
この先、上告はできないと思われ
彼の刑は事実上確定となった。

私たちが真剣に討論し、出した結論である。
それが覆されることなく認められたことは
嬉しいことだ。
これでやっと、本当に
私の裁判員としての仕事が終了した。
改めて、やり遂げた感でいっぱいだ。

ホントは判決公判に立ち会いたかったけれど
一応見届けたんだから良しってことで。
お疲れ様~!私♪

by shi_chan1024 | 2019-02-04 23:26 | しーちゃんて・・・ | Comments(0)

激動しーちゃんのブログ


by しーちゃん