裁判員やってきた 6

初日に行われるのは「冒頭手続き」「冒頭陳述」
「証拠調べ」である。
これらは途中、何度も休廷を挟みながら進んだ。

検察官請求書証調べでは、示された証拠等が
法廷内のモニターに表示されるとともに
私たち裁判員の目の前に用意された画面にも
映し出される。
今回の事件では携帯等の通話履歴や
宅急便の宛名の書かれた送り状等々があった。

裁判員には1冊ずつファイルが渡されている。
起訴状や審理の予定等々が綴じられたものだが
のちに法廷で配られた資料もこれに綴じる。
法廷への出入りにはこのファイルを持参した。
裁判中に気になったことはメモを取るが
私はそれより集中して話を聴くことを心掛けた。

この事件の被告人は若い。
見た目にもまだほんの子供である。
息子より一回りも下の子供が
覚せい剤に関係するとは、溜め息しか出ない。

そして、裁判の間中しゃべりっ放しの通訳さん。
本当に大変な仕事だと感じた。
息つく間もなく、すべての言葉を訳すが
この裁判所ではお馴染みの先生だそうだ。
外国人犯罪の増加により
通訳が入る裁判も増えているようである。

お昼には評議室でお弁当を食べた。
裁判長も裁判官も一緒である。
もちろん裁判の話もするが
これまで担当した裁判で実際にあった話など
とても楽しく聞かせてもらった。
実は見かけと違って、とても面白くて
優しい裁判長、裁判官であった。

午後には「証人①」「証人②」の尋問が続いた。
被告人の日本在住のお姉さんと
今回の事件で共犯者とされている男を逮捕した
警察官である。

被告人によく似たお姉さんは
証言席につくなり弟に微笑みかけ、証言後は
退廷する最後の最後まで手を振っていた。
悪いことをしたかもしれない弟にだ。
これには目がテンになった。

私が弟の裁判で証言することになったなら
腹が立ち、ぶっ飛ばしたい気持ちが先だ。
睨みつけることはあっても
微笑みかけることはなどあり得ない。
国が違うからなのか・・・理解に苦しむ。

刑事さんは、やはり眼光の鋭さが違う。
傍聴席にいても、それは一目で分かるほどだ。
逮捕に至った経緯などを証言した刑事さんは
その後も公判の行方を傍聴席で見守っていた。

閉廷となったのは夕方だ。
私がしたのは1日座って話を聴くことだけ。
それでもなぜか、本当に疲れた初日だった。
緊張していないつもりでも
実は繊細な私であった。。。

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by shi_chan1024 | 2018-07-03 23:59 | しーちゃんて・・・ | Comments(0)