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つぶやきしーちゃん

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深夜に響く謎の音・・・

警告!!
・・・決して1人では読まないで下さい・・・。







その音に最初に気づいたのは
月曜日の夜、20時頃のことだ。
ガン、ガン!
それはブリキの板を叩いているような音だった。

大通り沿いでは現在ワンルームマンションを建設中だ。
そのため、最近は毎日そんな音が響いてくる。
少し時間が遅いとは思ったが
この段階ではさほど気にしなかった。

けれどその音は不定期な間隔で続いた。
バン!バンバン!ズズズー。
ブリキ板を踏んづけ、折りたたみ
さらに引きずっているようにも聞こえる。

21時を過ぎても22時を過ぎても
その音は時に短く、時には長く
ヤケクソで叩き続けているように響いた。
私は音の正体を突き止めるべく
あちこちのカーテンの横からそ~っとのぞいた。
けれど不審人物は見当たらず
音の方向すら定められず不安は募った。
何となく、うちの駐車場から聞こえる気がする・・・。

息子が家を出てからは駐車場に車はない。
入口にはシャッターも扉も無く
現在は赤いコーンを1つ置いてあるが
出入りは自由にできる状態になっている。
さらに普段私がいるのは2階で寝るのは3階。
駐車場の状態を確認することも無い。

0時を過ぎてベッドに入った。
ガガガガガ・・・ガンガン!
音はさらに大きくなっている。
もしかしたら風の影響かもしれないと思ったが
音は風が吹くたびにするわけでもない。
不安は倍増した。
再びカーテンを開けベランダに出てみる。
家の周りに人はおらず、動きも感じられない。
何なんだ・・・。

ベッドに戻った。
ウトウトし始めた時、その音が大きく響いた。
間違いない、やっぱり音は下から聞こえる。
きゃあ~!怖いよ・・・絶対に誰かいる。
それもこれだけ長い時間叩き続けるからには
精神的に普通じゃない人だろう。

バンバン!バ~~ン!!
あ~やっぱり駐車場だ・・・どうしよう。
よっぽど警察に電話し
見に来てもらおうかとも考えたが
まずは駐車場を確認した方がいいだろう。

私は1歩1歩慎重に
音を立てることのないように気をつけ
階段を1階半まで下りた。
けれどさすがの私も
そこから先に進むことはできなかった。
もしその人と目が合ったらと考えると
恐怖で心臓がバクバクしている。
私は息を殺して耳を澄まし
何とか人の気配を感じ取ろうとした。
けれど何も感じない・・・。

鳩時計が1時を告げ、私はベッドに戻った。
けれど不安でいられない。
もしかしたら窓の外の格子を壊しているのかも・・・
駐車場の角のブリキを叩いているのかも・・・
どうしようどうしよう・・・。
ガンガン!ズズズー!
やっぱり駐車場から聞こえる。

再度抜き足差し足で階段を下りた私は
先ほどと同じ場所へ座り音を待った。
けれどそういう時に限って動きが無いものである。
やっぱり戻ろうかと思い始めた時
ガガガ!
音は外の方から聞こえた。
良かった。。。駐車場じゃないみたいだ。
それでもゆっくりと1階まで下りた私は
そ~っと駐車場をのぞいてみた。
誰もいない・・・あ~良かった。

音はうちの角の方から聞こえた気がしたが
窓からのぞいてみるもやっぱり異常は無かった。
何だかわからないけど、もう寝なくちゃ。
時計が2時を告げた。

頭も目も冴えてしまっていたが
とりあえず「変な人」が
駐車場に入り込んでなかったことで私は安心し
いつしか眠りについていた。

そして火曜日の朝。
私はやっぱり音で目が覚めた。
今度は木材を何本か転がしているような
叩いているような音で明らかに前夜とは違う。
何なんだよ。

私はベランダに出た。
明るくなっていれば怖いことは無い。
「おい!隠れてないで出て来~い!!」
・・・・・・・・・・・・・と
すぐ目の前で屋根が持ち上がり音をたてた。
バンバン!ゴゴゴゴ・・・・。
見ればトタンの部分が剝れている。
タラ~ン・・・。
これじゃん、コレじゃん、この音じゃ~ん!

深夜に響く謎の音・・・_c0322794_23564950.jpg

写真のちょうど真ん中あたり。
分かりづらいが繋ぎ目部分が剝れかかっている。
ここを持ち上げるように風が吹くと
舞い上がったトタンが屋根に当たって音を立てる。

な~~~~んだ。
私を恐怖に陥れ
寝不足にしたのはコイツだったのだ。
思わず笑いが出た。
まさに「幽霊の正体見たり枯れ尾花」。
きゃあ~~~!!

今日の1句。
「トタン屋根 剝れて響く 不気味音」
おそまつ。
by shi_chan1024 | 2014-10-29 23:59 | しーちゃんち | Comments(0)

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