つぶやきしーちゃん

runrun1024.exblog.jp
ブログトップ

粉瘤事件

思えば少し前から部長の動きは怪しかった。
やたらとウロウロ歩き回って落ち着きがなく
座っている身体は変に傾いていた。

そして昨日、それはピークになったらしい。
部長はしきりに顔をゆがめ、言った。
「粉瘤・・・」
場所はお尻の右側、肛門寄りだと言う。
粉瘤は良性腫瘍の1つで
言うなれば「おでき」だが、皮膚の中に袋ができ
これを取り除かなければ再発を繰り返す。

部長の粉瘤は破裂直前の
もはやどんな姿勢でも激痛を伴う
どうにもならない状態らしい。

みんなで皮膚科行きを強く勧めるも
同様の症状で過去に2度行った医者での
膿を絞り出す際の痛みがトラウマとなっていて
絶対にイヤだと言い張った。
「だったら私たちがやってあげる!」
とパートの彼女とそろって提案してみたが
ウンと言うわけもない。

けれど椅子の隅に
左のお尻だけを乗せて座るその姿は
笑っちゃいけないと思いつつも我慢できない。
箸が転んでもおかしい年頃だから仕方ないものの
そもそも男は痛みに弱すぎる。
聞けば、家族そろってハワイに行った時にも
この粉瘤のおかげで散々だったらしく
ここまで繰り返すとなれば
早いとこ手術するに越したことはない。

そして今朝、痛みに耐えられなくなった部長は
ついに皮膚科の受診を決意していた。
会社近くの皮膚科をチェックしたと言うから
これは本気である。
そうそう、潰すなら
自分ではなく医者にやってもらうべきである。

ところが朝礼後、トイレから戻った部長は笑顔だった。
「破裂した~♪」
とりあえず第1弾が出たことで楽になったらしい。
「血だらけ」
と詳しい報告までしてくれた。
とりあえずトイレットペーパーを充ててると言う。
それでも予定通り、皮膚科へ行くと思いきや
「もう破裂したから行かなくていい」
とニコニコである。
それだから完治しないのだと言ったが
定期的なトイレットペーパーの交換でいいらしい。

夕方、部長が外出することになった。
出る前に私のところへやって来た部長は
くるっと後ろを向くと言った。
「染みてないよね?大丈夫でしょ?」
ズボンをチェックしてくれということらしい。
ったく・・・どこまでも世話の焼ける部長である。
幸い、歩き方を除けば外見上に粉瘤の影はなく
安心して出かけて行った。

言うまでもなく、知る人ぞ知る部長。
過去に英語とスマホにパニくった、その人である。
何を隠そう、私と同い年だ。
[PR]
by shi_chan1024 | 2016-07-20 23:59 | 会社・転職 | Comments(0)

激動しーちゃんのブログ


by しーちゃん