2015年 03月 03日
彼の現在
この家に越して来た時
向かいの家のヒロ君はまだまだ小さかった。
同居する口うるさいおばあちゃんに
いつもいつも怒られているヒロ君だった。
中学時代は野球少年で
ピッチャーの彼は父親を相手に
うちの前でよくキャッチボールをしていた。
その彼も今や高校生になったが
ここ1~2年は夜中に友達と群れ
家の前でタバコを吸う姿を何度か見かけた。
さらに最近はバイクに乗り始めたようで
先日は0時過ぎ、友達と外でたむろし
交代でバイクに乗り近所を1周して戻ることを
いつまでも繰り返していた。
かなりの騒音で、近所迷惑な行為である。
全く・・・何で親は注意しないんだ!
睡眠を妨げられた私は思った。
けれど昨日、バッタリと奥さんに会い
話す中で納得した。
彼は本当なら3年生のはずだったが
何と!高校を中退してしまったそうだ。
もともと野球で入った学校だったが
監督と合わず1年で野球をやめたらしい。
それで居づらくなったのか2年では不登校になり
何とか進級できた3年なのに
親の制止も聞かず退学してしまったと言う。
今ならまだ定時制での卒業も可能だと
先生も彼女もご主人も説得を試みたが
全く聞く耳を持たず、何を言っても無駄らしい。
「もうあの子はダメ、どうしようもない」
彼女はそう言って溜め息をついた。
さらに今は彼女があまり良くないと思う人の下で
週3~4日バイトのようなことをしているらしい。
それについても彼女はだいぶ意見したらしいが
彼はその人を崇拝しきっているそうで
今は何を言っても無駄だと言う。
どうやら完全に息子を持て余している状態らしい。
うちが羨ましいと繰り返す彼女だった。
確かに大学中退と高校中退では大きな違いだ。
高校も卒業していないとなると、この先
仕事を探すにしても選択肢は少なくなるだろう。
やはり今の時代、高校は卒業しておくべきだ。
けれどこればかりは周りがいくら言ったところで
彼自身がそのことを自覚しなければダメだ。
けれど彼は今、それができる状態ではない。
ここへ来た頃
大雪の日に一緒に雪だるまを作ったヒロ君が
こうなってしまうとは思いもしなかった。
向かいの家のヒロ君はまだまだ小さかった。
同居する口うるさいおばあちゃんに
いつもいつも怒られているヒロ君だった。
中学時代は野球少年で
ピッチャーの彼は父親を相手に
うちの前でよくキャッチボールをしていた。
その彼も今や高校生になったが
ここ1~2年は夜中に友達と群れ
家の前でタバコを吸う姿を何度か見かけた。
さらに最近はバイクに乗り始めたようで
先日は0時過ぎ、友達と外でたむろし
交代でバイクに乗り近所を1周して戻ることを
いつまでも繰り返していた。
かなりの騒音で、近所迷惑な行為である。
全く・・・何で親は注意しないんだ!
睡眠を妨げられた私は思った。
けれど昨日、バッタリと奥さんに会い
話す中で納得した。
彼は本当なら3年生のはずだったが
何と!高校を中退してしまったそうだ。
もともと野球で入った学校だったが
監督と合わず1年で野球をやめたらしい。
それで居づらくなったのか2年では不登校になり
何とか進級できた3年なのに
親の制止も聞かず退学してしまったと言う。
今ならまだ定時制での卒業も可能だと
先生も彼女もご主人も説得を試みたが
全く聞く耳を持たず、何を言っても無駄らしい。
「もうあの子はダメ、どうしようもない」
彼女はそう言って溜め息をついた。
さらに今は彼女があまり良くないと思う人の下で
週3~4日バイトのようなことをしているらしい。
それについても彼女はだいぶ意見したらしいが
彼はその人を崇拝しきっているそうで
今は何を言っても無駄だと言う。
どうやら完全に息子を持て余している状態らしい。
うちが羨ましいと繰り返す彼女だった。
確かに大学中退と高校中退では大きな違いだ。
高校も卒業していないとなると、この先
仕事を探すにしても選択肢は少なくなるだろう。
やはり今の時代、高校は卒業しておくべきだ。
けれどこればかりは周りがいくら言ったところで
彼自身がそのことを自覚しなければダメだ。
けれど彼は今、それができる状態ではない。
ここへ来た頃
大雪の日に一緒に雪だるまを作ったヒロ君が
こうなってしまうとは思いもしなかった。
by shi_chan1024
| 2015-03-03 23:59
| ご近所さん
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