ビル、素敵に再利用

私が去年の夏まで
勤めていた会社を覚えているだろうか。

震災後、耐震性を気にし始めたテナントが
続々と引越してしまったため
経営が成り立たず会社は閉鎖を決めた。
すぐに自社ビルは売却され、私は解雇された。

そして今年、夏の始め
最後まで残っていたテナントが出て行った。
ついにビルは空っぽになったのである。
ところが予想に反して
すぐに解体は始まらなかった。

実はそれには理由があったのである。
「解体前のビルを使って
ビルを丸ごと美術館にしようプロジェクト」
がスタートしていたのだ。
「BCTION」と名付けられたそのプロジェクトに
参加したのは70組以上のアーティストたち。
早い話が、壁や天井や床にアートしちゃおう♪
ということである。

そしてそれは昨日まで一般公開されていた。
新聞やネットなどにも取り上げられ
私のいたビルは有名になっていたのである。
ビックリ~!!

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これがパンフレットである。
写っているのは8階のフロアだと思われる。
退出時には全てのフロアを
このように原状回復してもらったが
今回のプロジェクトで
その床は剥がされ、壁はペイントされ
見るも無残な状態になっていた。

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1階から9階までのフロアを埋め尽くした作品は
どれも個性的で素晴らしい出来栄えだった。
これだけ大きなスペースに自由に描くことは
参加者にとってもまたとないチャンスだろう。

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これが私のいたフロアである。
写真右前方に私のデスクがあった。

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この絵が描かれた部屋は会長室だった。
私と一緒に訪れた会長は
「明るい絵で良かったわ」
と喜んで見ていた。
ちなみにこれらの写真は
昨日出かけた友人が写してくれたものである。

もう立ち入ることは無いと思っていたビルに
思いがけず入ることができたのは嬉しかった。
その上こんないいものを無料で見せてもらい
さらには壊されるだけのビルを
こんな形で有意義に使ってもらったとは
元社員としてお礼を言いたいくらいだ。
このビルの持ち主だった元社長は
この素敵な美術館をちゃんと見ただろうか・・・。

そしていよいよビルは解体される。
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by shi_chan1024 | 2014-09-16 22:04 | 会社・転職 | Comments(0)